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2024.3.18

  • プレスリリース

英語学習を習慣化するためのフレームワーク「学習習慣化の3ステップ」を定義

PRESS RELEASE

報道関係者各位

株式会社プログリット

2024年3月18日

英語学習の習慣化には、「トリガー・行動・報酬」
のコントロールが不可欠

〜プログリットが、行動経済学の第一人者監修のもと、

学習習慣化のフレームワークを定義〜

 

英語コーチング「プログリット(PROGRIT)」を展開している株式会社プログリット(本社:東京都千代田区有楽町、代表取締役社長:岡田 祥吾)は、この度、行動経済学の第一人者である相良氏監修のもと、英語学習を習慣化するためのフレームワーク「学習習慣化の3ステップ」を定義いたしました。今後、「学習習慣化の3ステップ」に基づいたコーチングを行うことにより、お客様の英語力向上をより一層支援してまいります。

■ 行動経済学の専門家が監修、学習習慣化のフレームワークを定義

 

英語力の向上には、①学習生産性(質)と②学習投下時間(量)の両方を最大化することが重要です。英語コーチング「プログリット」では、応用言語学を元にした「英会話の5ステップ」というフレームワークに基づき、効果的な英語学習を提案しております。また、学習データやコンサルタントの実践を踏まえた独自のコーチング手法により、学習の習慣化を促すことで、英語力を短期間で伸ばすに必要な学習時間の確保も実現しております。
この度当社は、科学的根拠に基づいたコーチングによるさらなる習慣化の促進を目指し、行動経済学の専門家である相良奈美香, Ph. D.(博士)監修のもと、英語学習を習慣化するためのフレームワーク「学習習慣化の3ステップ」を定義いたしました。プログリットでは、「英会話の5ステップ」と「学習習慣化の3ステップ」、これら2つのフレームワークを用いて、英語力向上における課題をより戦略的に解決に導いてまいります。


■ 行動経済学とは

 

行動経済学とは、「なぜ人はそう行動するのか」を、直感や主観的判断ではなく心理学・経済学の両面から研究し、「経済(活動)」における「人間の行動」のメカニズムを解明する学問です。
「人は合理的でない行動を取ることがある」ということを前提としており、行動経済学に基づいてこの非合理的な行動をコントロールすることで、学習の習慣化を促します。

 

■ 英語学習を習慣化するためのフレームワーク「学習習慣化の3ステップ」

 

相良氏によると、人間の一連の行動には、トリガー、行動、報酬の3つのステップが存在します。それら全てのステップで習慣形成に必要な条件を整え、3つのサイクルを回し続けることで、行動の習慣化は促されます。この度当社は、相良氏提唱の「行動変容フレームワーク」を、行動の中でも特に「学習」を習慣化するために必要な要素に焦点を当て、「学習習慣化の3ステップ」として応用いたしました。(下図)

 

・トリガー:行動が生じるきっかけのこと。良い習慣を生み出すために、生活の中にいかに意識的にトリガーを設定するかが重要。
学習を促すトリガー:
-既存の習慣:歯磨きなど、既に習慣となっている動作
-場所:「帰宅後、自室のデスクで」など、目標の行動をする具体的な場所
-時間:「会議室に着く9:05から」など、目標の行動をする時間

 

・行動:目標とする行動のこと。できるだけ行動の障壁を少なく、弱くすることが重要。
学習の障壁:
-心理的ハードル:「学習方法への納得感がない」「苦手意識がある」などの負の感情
-物理的ハードル:「スマホの充電がない」など学習を行う上で必要な準備
-知識的ハードル:「やり方が分からない」など学習における知識不足

 

・報酬:行動によって得られるもの。多面的に報酬を用意しておくことが重要。
学習の報酬:
-機能的報酬:「英語力が上がる」など、行動そのものから直接的に得られるもの
-情動的報酬:「誇らしい」など、特定の行動や結果に対する感情的な応答や経験
-社会的報酬:「キャリアアップ」「昇給」など、社会的な環境や他者からのポジティブなフィードバックやインセンティブ

 

<フレームワークに基づいた課題とコーチング例>
例えば、学習時間が十分に確保できていないお客様に対し、フレームワークに基づき下記のような仮説を立て、原因を分析、解決していきます。

 

① トリガーが設定されていないケース
学習時間と場所を、「自宅で午前中に実施する」など大まかに設定している
→「通勤時間、8:15に電車に乗ったら学習アプリを立ち上げ、単語学習を実施する」などのように、いつ、どこで、何をするか詳細に設定する

 

② 行動の障壁があるケース
「英語学習に苦手意識がある」など学習への心理的ハードルがある
→心理的ハードルについて、第三者とのコミュニケーションにおける不安によるものか、自己評価の低さ・自信のなさによるものか、過去の学習経験における失敗体験によるものかなど、コーチングを通して要因を引き出し、フレーミング効果(※)等を用いて視点の転換を促す
(※ 同じ意味を持つ情報であっても、その言い回しや表現方法によって、人はまったく別の受け取り方や行動を行うという認知バイアスのこと)

 

③ 報酬が用意されていないケース
学習開始時期と比較して、学習に対するモチベーションが下がってきている
→何のために英語学習をするのか、そもそもの目標に立ち返り、今そのための行動ができているのかを問う
ことで、再度目標とそのための行動について認識をすり合わせる

 

■ 監修者 相良氏コメント

 

英語学習は私にとって子供の頃からの大きな課題で、学習を始めた当初はとても苦労しました。特に継続的に学習することは難しく、しかし必要であり、それを乗り越えた先に英語を自在に使える未来が待っている。これらの経験は私にとって大きな学びの源となりました。
この度英語学習の習慣化に関する監修の機会をいただいた時、私は自分の専門である行動経済学の知見を活かす絶好のチャンスだと感じました。行動経済学の理論を適用するだけでなく、私自身が苦労した経験を踏まえて、より具体的で実践的に貢献できると確信したからです。
この度の監修では、プログリット様のお客様が英語学習を習慣化し、それぞれの目標達成に向けて効率的に学習を進めることができるよう、私のアカデミックな知見と多岐ににわたる企業へのコンサルティング業務を通して独自に作成した「行動変容フレームワーク」を応用し、支援しました。「トリガー」「行動」「報酬」の3つの軸から構成されるこのフレームワークが、英語学習習慣化の手助けになることを願っております。

 

■ 監修者について

 

相良 奈美香, Ph. D.(博士)
・ペンシルベニア大学修士課程 Behavioral and Decision Sciences アドバイザー(2019-)
・Behave Technologies, Inc顧問(2020-)
・ビーサイグループ合同会社 プレジデント [代表](2020-)

 

行動経済学コンサルタント。日本人として数少ない「行動経済学」博士課程取得者であり、行動経済学コンサルティング会社代表。オレゴン大学卒業、同大大学院 心理学「行動経済学専門」修士課程修了後、同大ビジネススクール マーケティング学部「行動経済学専門」博士課程修了。デューク大学ビジネススクール ポスドクを経て、行動経済学コンサルティング会社であるサガラ・コンサルティング合同会社設立、代表に就任。その後、世界3位のマーケティングリサーチ会社・イプソスにヘッドハントされ、同社・行動科学センター 創設者 兼 代表に就任。現在は、ビーサイグループ合同会社代表。アメリカ・ヨーロッパで金融、保険、ヘルスケア、製薬、テクノロジー、マーケティングなど幅広い業界の企業に行動経済学を取り入れ、行動経済学の最前線で活躍。自身の研究は権威ある査読付き学術誌のほか、ガーディアン紙、CBSマネーウォッチ、サイエンス・デイリーなどの多数のメディアで発表される。他、ペンシルベニア大学修士課程アドバイザーを務める。

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